道徳における二重基準(ダブル・スタンダード)の問題

 学校で、道徳が教えられる。教科として道徳が教えられるのがあるが、学校の外では、大人たちは道徳を必ずしも守っていない。とりわけ政治の世界ではそれが目だつ。政治の世界といっても、もっぱら政権与党のことではあるが。これを子どもたちに聞かれたときに、いったいどう説明したらよいのだろうか。

 学校で教科として教えられている道徳と、じっさいの世の中での不道徳の横行がある。とくに政治の世界は退廃している。道徳が二重基準(ダブル・スタンダード)となってしまっている。二重基準になっているのは問題であるが、これはかりに、道徳を包みこむより上位のところに倫理があるととらえられるとすれば、倫理の問題であると言えそうだ。この倫理の問題を見ることができればよいかもしれない。