新聞はその程度のものだと財務相は言っていたけど、その程度のものにすらとうてい(足元にも)およんでいないのではないかというのが危ぶまれる

 朝日新聞が日本を悪くした。朝日新聞のことを目の敵にするようなことがこれまでに言われているけど、それとは逆に、朝日新聞をしつように叩いてしまったから、日本がここまで悪くなってしまったのではないかという気がする。これはあくまでも個人の意見にすぎないものではあるから、一般化することはできず、主観であるのにすぎないものではある。

 朝日新聞にかぎらず、大手の新聞一般と比べると、権力をになう与党の政治家の人たちが発する言葉は客観性が低いのが目だつ。森◯学園や加◯学園の問題でそれがきわ立っている。働き方改革の、高度プロフェッショナル制度についての、大臣の発言でもそれが見うけられる。これは、ご飯論法と識者から名づけられているものだ。

 権力をになう与党の政治家の人たちは、せめて、朝日新聞を含めた大手の新聞一般がもつ客観性にほんの少しでも近づいていってほしいものだ。客観性を大事にするのがのぞましい。とりわけ首相に見うけられることだけど、答弁をするときに、その内容が主観によりすぎている。推敲して削れる言葉をたくさんちりばめるものだから、議論がいっこうに進まず、ものごとが停滞してしまっている。

 ものごとが停滞してしまっている原因は、政権与党の答弁が主観によりすぎていて、かつ何を言っているのかよく分からないことによる。要を得ない。煙に巻いている。朝日新聞を含めて大手の新聞一般は、伝える情報にそれなりの(ものによっては十分な)達意と平明さがあるけど、政権与党の答弁には肝心なところでそれがまったくといってよいほど欠けている。