アイドルグループは、メンバーがやったことにたいして対応することができているが、政治の権力者や役人にはそれが十分にできていないし、やる気もないというちがいがある

 メンバーのやったことは許されることではない。メンバーがやったことについて、メンバーやグループをかばうようなことはどうか言わないでほしい。厳しいことを言ってほしい。グループとしてどんなに厳しい処分でも受け入れるつもりである。

 アイドルグループのメンバーが飲酒による性の被害を与えたことについて、同じグループの他のメンバーは、重いできごととして受けとめていた。何よりも被害者に焦点を当てるようにすることがいるとの認識を示していた。加害をしたとされるメンバーが許されるかどうかはその後のことであるとしている。

 同じグループのメンバーだからということで、メンバーの一人が加害をしたとされることを、他のメンバーはいたずらにかばうのではない。あえて厳しいかまえを見せていて、自分たちもまたできごとに関わろうとする意を、一部のメンバーは示す。この対応のしかたはきちんとしているものだとの印象を受けた。

 政治の世界では、財務省の役人が性や力関係の嫌がらせを記者にしたとされるのがある。優劣をつけるとすると、アイドルグループの対応のしかたは優であり、政治の世界の権力者や役人の対応は劣であると見なしたい。政治の権力者や役人は、少しくらいはアイドルグループの爪の垢をせんじて飲んでみたらどうだろう。

 損して得とれと言われているのがある。これは適した用い方ではないかもしれないが、そのうえで、政治の権力者や役人は、はじめから少しでも損をしないようにだとか得をとろうとしすぎてしまっているように見うけられる。少なからず損をするのもいとわないというふうに思いきって踏みこんで行くことがあるとよい。それで本当に大きく損をすることになるかもしれないが、誠意もまた示せるのがある。