主役ではないし、(名)脇役でもないとすると、蚊帳の外ということになりそうだ

 蚊帳の外ではない。北朝鮮と韓国の首脳が会談をしたことを受けて、日本は蚊帳の外なのではないかと問われたさいに、首相はそうではないのだとしていた。首相は、日本が北朝鮮に圧力をかけたことで、北朝鮮と韓国の首脳の会談や、北朝鮮の非核化の動きにつながったのだとしている。非核化とはいっても、当面は、アメリカにまで届くミサイルの開発や所持を放棄するというもののようではある。

 日本が北朝鮮に圧力をかけたのが、北朝鮮の対話や非核化の動きにつながったのかというのは、いぶかしいものである。これが本当であるとすると、日本は蚊帳の外どころか、中心(の近く)にいることになるけど、じっさいにはそうはなっていないと見なさざるをえない。中心に近いところにいるのと、蚊帳の外とでは、えらいちがいである。

 日本が蚊帳の外にいるとすると、日本はおみそ(みそっかす)であることをあらわす。日本という国そのものがおみそだというわけではないが、今おきている北朝鮮の対話や非核化の動きについては、厳しく言ってしまえばおみそだという見かたが成り立つ。もしも日本が蚊帳の外でありおみそであるのであれば、あまりでしゃばらないようにするのがよさそうだ。効力感をもっているようなそぶりをしないで、無力感を受け入れるようにして、これを一つの反省材料として、次につなげられるようにできればよい。