前事務次官が出会い系バーに通っていたのをいかがわしいとしていたのだから、大臣が個室ヨガに通っていたのをいかがわしくはないとするのだと、つじつまが合っているとは言いがたい

 大臣が公用車で個室ヨガに通う。個室ヨガというサービスは知らなかったのだけど、そこで行なわれているのが、お客さんへのオイルマッサージなのだという。お客さんにマッサージをするのは、インストラクターであり、そのインストラクターが(若くて美しい)女性であるようだ。大臣が公用車でそういった場所に行くのは適したことではないと見られている。

 週刊誌の報道では、セクシー個室ヨガとかキャバクラヨガというふうに報じられている。お店の言い分としては、セクシーだとかキャバクラだとかいったものではないとしているようだ。週刊誌の報道ではセクシー個室ヨガやキャバクラヨガとしているが、お店はそうではないのだとしているので、話がくいちがっている。

 ほんとうにヨガを主とするものであるのだとすると、それはいったい何のヨガの流派に当たるものなのだろう。オイルマッサージを行なうヨガの流派というのがあるのだろうか。それがもしあるのであれば、その流派の名前を示して、何々ヨガというふうにうたうようにすると分かりやすい。たんにヨガというだけでは、ヨガというのを隠れみのにしているのではないかというふうに勘ぐれてしまう。

 名目はヨガではあるとしても、その実質がどうなのかを見ることができる。実質がヨガというよりは、たんなる異性によるオイルマッサージなのであれば、名目とずれてしまっているというふうに見なせてしまう。ヨガが目的なのではなくて、それを手段にしてしまっているととらえられる。ヨガふうの何々ということになる。ヨガを目的としているのであればそれはよいのだけど、そうであるのなら、ヨガを体系としてとらえていて、その体系との関わりの中でこういうことをしているのだと位置づけるのであればのぞましい。