特殊な文脈の遊びな気がする(もし遊びなのだとすれば)

 お店の人と言葉遊びを楽しむことはある。女性の記者に性の嫌がらせをした疑いがもたれている役人の人は、このように弁明をしていた。やりとりを録音した音声を公表した女性の記者が名乗り出ていないことから、女性の記者にではなくて、お店の人にたいしてやりとりをしていたのだとしているようだ。本当にそうだったのかもしれないのはまったくなくはないのかもしれないが。

 お店の人といっても、どういったお店の人であるのかでちがってくる。ふつうの飲食店のお店の人にたいしてであれば、場ちがいであるし、不適切だろう。一般論としてはそう言えるが、特別な関係性があり、合意の上でのことだということなのだろうか。

 性の嫌がらせのやりとりは、言葉遊びだったということだけど、もしそうなのだとすれば、性の嫌がらせの体(てい)による言葉遊びだということになる。独特の体の言葉遊びだなという気がする。言葉遊びというのは、もうちょっと当りさわりのないようにしてするものなのではないか。

 ちょっとかまをかけて、ほんのささいなほのめかしに相手が気づくか気づかないかのすれすれを楽しむというのなら、分からないではない(いけないことではあるかもしれないが)。相手がはっきりと嫌だという意思表示を示す遊びというのは何なのだろう。遊びとして成立しているのかが定かではないし、危険性が高い内容だなというのがいなめない。はたからの印象ではあるが。