創業してまだまもない党

 責任を果たすつもりはあるのか。総会の中でそのような声が投げかけられている。先に行なわれた衆議院選挙で、希望の党はかんばしい結果とはならなかったのがある。そのことについて、小池百合子代表は、自分が辞任するのではなく、そのまま続投することで責任を果たしてゆく心づもりだとしている。そのさい、自分は党の創業者であるとしていた。この創業者という言い方がちょっとだけ変だなという気がしてしまった。

 創業者ではなくて、創設者とか創立者とかいうほうが適しているのではないか。創業と言ってしまうと、経済活動や商売のようなことが思い浮かぶ。どちらかというと、創設や創立というよりも創業と言ったほうが重みがあるようだから、重みが少しでもあるほうをとったのかもしれない。天皇の神話では、神武天皇の創業のころにはじまる、なんていう言い回しがあるそうで、そうしたのとからめているのだろうか。そこのところは分からないし、いずれにしても、細かいことにすぎないのはたしかである。