圧力が入力であるとすると、そこから出力として爆発がおきるおそれもいなめない

 北朝鮮へ、異次元の圧力をかける。自由民主党安倍晋三首相はそのように述べていた。核兵器の開発をやめず、ミサイルを撃ってくるのがあり、それにたいする応報のようなかたちでの意見であるのだろう。

 はたして、異次元の圧力とはいったいどんなことをさしているのか。そこの点はちょっとよく分からないのがある。おそらく誇張によるものでもありそうだ。安倍首相が言うように、異次元の圧力をかけるのだとして、もしそれができたとしても、それだけでは終わりそうにない。

 圧力をかけたのに等しいだけ、爆発力もまたおきてくる。そうであるから、圧力をかけるのであれば、爆発してしまうことにも注意しなければならない。ましてや、異次元のというくらいなのであれば、異次元の爆発や暴発がおきてもそれほどおかしくはない。そうした負の事態を誘発しかねないのがあるから、よくよく慎重に言動をとるようであったほうがよさそうだ。

 甘いことを言ってしまうのはあるだろうけど、厳罰のような強い圧をかけたとして、それで相手が懲りてくれるとは必ずしもかぎらない。根にもつおそれがある。理想にすぎないかもしれないが、のぞましいのは、最小の圧によって最大の効果を得られることだろう。圧をかけるのは目的ではなくあくまでも手段にすぎないわけだから、それが目的化してはややまずそうだ。