落ちこんできてしまっている政権の支持率を、上げてゆくための手だてとして、日産自動車の例が持ち出せるかもしれない

 政権の支持率が、3割を割りこんできている。これは低めの数値の一つであり、もうちょっと高めの数値もあるにはある。日本経済新聞の調査では 、まだ 3割台であるようだ。いろいろある中で、低めの数値のをふまえてみると、そこで 3割を割りこんでしまっているとこれからの政権運営はかなり厳しいようである。

 もし支持をこれから回復させてゆこうとするのであれば、日産自動車なんかを参考にすることもできるかもしれない。いま政権は自由民主党安倍晋三首相がになっているわけだけど、その首相の上に、スーパーバイザーみたいなのを外から呼んでくるのである。日産でいうと、カルロス・ゴーン社長がそれに当たる。それで思い切って大なたを振るってもらう。溜まっている(であろう)政権内のうみを出し切ってしまうのである。そうすれば、V 字回復もまったくできないわけではない。リバイバル・プランの実現である。

 なにをリバイバルするのかといえば、いろいろあるだろうが、国民への約束ごとである法をしっかりと守るようにするのがある。そうして法にのっとるようにして、(最大限の)議会の尊重と権力分立とをしっかりととってゆく。そうではなくて、国家主義国粋主義に立ってしまうのだと、どうしても議会でのやりとりを軽んじてしまいやすい。うとましいのがあり、またあいまいでもあるからだ。なかなか煮え切らない。それだからといって軽んじてしまうようだと、権力のおごりにたやすくおちいらざるをえない。一部の国民の目にはそのように映るものだろう。

 首相は国のいちばん上に当たる役割なわけだから、そのさらに上にスーパーバイザーみたいなのを外からもってくるのは、冗談で言ってみただけであるのはたしかである。なので、現実味にとぼしいことを言ってしまったことはまちがいがない。そのうえで、それくらいの大胆なことをやらないようであれば、支持率の回復はこれから先にちょっと見こめそうにはない気がする。といっても、これから先のことはどうなるかはわからないから、不確実であることはたしかである。