体制を変える

 戦後体制(レジーム)の打破をかかげている。その上位目標を共にしているのが、日本会議と、一部の保守系国会議員なのだそうだ。与党である自由民主党の要職についている議員で、日本会議と関わっている人がなんで多いのだろう、という疑問がすこし解けたような感じである。

 日本会議は、神社本庁と関わりがあるそうだ。神社本庁は宗教をになうのだとすると、政教分離に反してしまう。それで神社の関係者の人が言っていることがちょっとだけ振るっている。神道は宗教ではない、とのことだ。これにかんしては、まず、思いっきり神の文字が名前に入ってしまっている。神の道(社)と名のってしまっているわけだし、さすがにちょっと無理があると感じた。たとえば創価学会を見てみても、学会と名のっているにもかかわらず、いちおう新宗教のうちに入っている。

 かなり古い時代の、自然神道であれば、人々の素朴な心持ちみたいなのを指すことができる。宗教ではないとの言い分も通らなくはない。しかし、集団の形をとり、少しでも国家に関わってしまっていれば、国家神道をほうふつとさせてしまう。過去の大きなあやまちの経験もあるわけだし、戦前や戦中における神話をふたたび持ち出すわけには行きそうにない。

 戦後体制の打破をめざすのは、そこまでまちがったものでもないのかなという気がする。ただそれは、一つには、うらで暗躍するみたいな形ではなくて、おもて立って公共的に論じ合ったほうが健やかなのではないか。それともう一つには、精算主義のようにして、戦後のありかたを頭から否定するのは生産的とはいいがたい。近代がもたらした自然権(人権)の思想などを、戦後に新たにとり入れたのだから、その正の遺産は守り、できればさらに発展させてほしい。

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