首相が楽しむゴルフの健康にたいする効用

 第 1次安倍政権では、たった 1度しかゴルフをやらなかったそうだ。それが第 2次安倍政権に入ると、安倍晋三首相は頻ぱんにゴルフを楽しんでいるような印象をうける。意識して、少なくとも月に 1回はやるようにしているという。そうすることで精神衛生によいし、能動的な疲労回復にもなるのだろう。

 東洋の健康法に気功というのがあるけど、ゴルフはやりようによっては、広い意味での気功法にもなるのだそうだ。プレイ中は歩く距離も多くなるから、それが体によい。動くのは動功といい、じっとしているのを静功というそうだが、ゴルフは前者に当たる。

 心のなかによいイメージをもつことを良性意念というそうなんだけど、ゴルフではそれもうながされる。ゴルフ場は自然に囲まれ、地面には芝生が広がっていて、緑が爽快だ。それを目にしたり体で感じたりすることで、前向きな気持ちを保つことができやすい。

 月に 1回とはいっても、それなりのお金持ちでないと定期的にゴルフを楽しむことはできづらいかな。そうした経験がないため、ちょっとだけうらやましい気もする。でも、じっさいにもし何かのきっかけでやったとしたら、あまりに下手なためにかえってストレスがたまってしまうかも。

 それはともかくとして、心身の健康という人間にとっての下部構造とでもいえるような点に気を配っておくことは、社会的に地位がある人にはとくに有益だろう。たんにゴルフを楽しむだけなら価値合理的だが、それにくわえて気功法にもなるとすると、実益にもつながるので、目的合理的でもありそうだ。